エビネラン。
家の周りのあちこちに自生していて、毎年この頃になると花を咲かせて見せてくれます。
決して華やかのものではありませんが、“優雅さ”という言葉が似合う花です。
私の若い頃、
近くの山から採取してきた1本のエビネランでしたが、毎年の株分けを重ねてたくさんの鉢で楽しんだこともあり、今では懐かしい思い出があります。
今は亡き義母(妻のお母さん)が持ち帰って家の周りに植えてそのうち群生になって喜んでいたことがありました。
そんなことから、
我が家のエビネランが咲くたびに「母を思い出す」と言って楽しみにしています。
元はといえば“1本のエビネラン”。
年月を重ねることでいろんな人の心の中に“ささやかな幸せ感”を与えてくれるものです。
大きく“世のため”とまでは言わなくても、
せめて身近な人のためだけにでもそんな生き方ができないものかと、“自問自答”です。